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一点集中化計画

「あっ、この人一生結婚できないだろうな」って思う人の特徴はなんですか?

最初に書いておきますが、めちゃ長いです。

書いてたらあれこれ出てきて、、なんかポエムみたいになりました。

興味があれば読んでみてください。


ある友人についてのお話しをしたいと思います。 その友人を、ここでは仮にKとします。

Kをネタにするのは少々はばかられますが、、許してくれK!

いや、ネタという表現をするから下品なのです。 ナレッジ、または知恵(または事例)とここでは言い表したいと思います。

Kは高校時代に知り合いました。 彼は至って真面目で、得意科目もどちらかというと理数系でした。

外見はまさにこんな感じです↓

いたって普通の男子生徒。めちゃくちゃ男前!というわけではありませんが、顔のつくりがよくないとかでは全くありません。

彼は内気なのであまり会話は自分からするタイプではありませんが その外見と温和な性格で、常にいじられる存在であり、 逆にいじられて初めて活きてくる!そんな感じの友人でした。

彼とは帰り道が同じなので、よく一緒に帰っていました。

彼は「チャリでドリフトする」という変わった特技を持っていました。

その外見からは想像できない、ひょうきんな一面と、 独特な雰囲気で人を笑わせるテクニックを備えていたのです。

しかし、それが有効なのは、相手が男子の時だけでした。 内気な彼は、、、その味を女子の前では表現できなかったのです。

ある時、帰り道で彼は言いました。

「山内よ。俺は彼女が欲しい」

「。。!! どうしたんやK?急に、、お前にもそんな一面があったんか!」

「え?俺をいったいどう見ていたんや??」

「いや別に。健康な男子で良いと思いますよ。」

「やろ。高校生活中に必ず実らせる、、!」

そういうと彼は赤信号の歩道真ん中でチャリをドリフトさせ、車をギリギリでよけました。

(大阪では赤は「注意して渡れ」ですから、チャリは基本止まりません)


あれから20年経ちました。

彼はまだ彼女をつくったことがありません。

彼いわく、「出会いがない」と言うのです。 確かにそれが原因かもしれません。

大学は、彼は理数系に行きました。 女性がいないことはないが、人数が少ないと言っていました。

「しかもその女性が、頭に迷彩のバンダナ巻いてブーツ履いてるんや」と、彼は嘆いていました。


社会人になりました。 彼は機械系の会社に入りました。 少なからず、女性はいました。

そして、その中の1人の女性に、彼は告白をしたのです。彼いわく、社内で一番かわいいと思った子だというのです。

それを聞いた時、私は大いに驚きました。 「なにィ!! お前! ついに!」 思わず私は大きな声が出ました。「そして!戦果は?」

、、

「あかんかった………」

いやいや、、だとしても、、、、初めての告白じゃないか。。やったじゃないか。

「祝杯をあげよう!」

嬉しくなった私は、彼を飲み屋につれていきました。

彼はチューハイ一杯で潰れました。酒には弱いのでした。

しかし私の経験からして、一度失恋を経験すれば吹っ切れて、次々と行動に起こせるので、彼が相方を作る日は近いと半ば確信を得たのでした。


それからというもの、、 事あるごとに、私は彼からの協力要請に答えて来ました。

「街コンに行きたいから、お前も来てくれ」

「出会い系で良いサイトないか」

「知り合いでいい人いないか?」

彼のオファーにはことごとく答えてきました。 友人として当然ではありませんか?

しかし、全て空振りました。

この時から彼に不審を抱き始めました。

「これだけしているのに、できない方がおかしい」と。。。


ある時、彼は「キャンプに行こう」と誘ってきました。

突然なので、「一体どうしたんや?」と聞くと、彼は急にキャンプに目覚めたというのです。

「やっぱ自然はええで」とか適当なことを言いながら、「では、来週」とか言って、連絡は途絶えました。

その時12月でした。「あいつ冬の寒さ分かってるんかな、、、」私はとても心配になりました。

そういえば以前も「ドライブに目覚めた」とかいってスズキのswift買ってましたが、、もう運転しないので、今は親父が使ってるとか言ってました。

とにかくいろんな事に、急に目覚めるようです。

そして週末の土曜日、、、キャンプ当日。梅田のビッグマン前に集合しました。

彼は15分遅れました。というか、そういえば今まで一度も時間通り来た事がないと、過去を回想して私は思いました。

それに彼の荷物はガラガラいっていました。

「え!?それ海外旅行とか行くのに使うやつちゃうんか??」

「そうなん? カバン屋でキャンプに行くっていったらこれ勧められたから買ったんよ」

、、

とにかくそこから阪急電車妙見山に行き、そこからキャンプ場まで3キロ歩きました。

途中が大変でした。

Kはジムに行ってるから、体力は大丈夫と事前に言っていました。 しかし1キロほど歩いた所で、「もうダメだ!」と彼は倒れそうになりました。

私は一瞬何が起こったか分かりませんでした。

「え?、、まだ1キロやで、それにジム行ってるって言ってなかった?」と聞くと、

「ジムは週イチやねん!」とKは言います。それにメニューは1キロのランニングと言うのです。

[週イチ行って]、[1キロ走って]、[月額7000円]

「高くない?」と聞くと、Kはもう返事をしませんでした。


まあそれからいろいろあって、詳細は省きますが、夜が一番大変でした。

冬の山なので、夜は0℃くらいです。当然私は、荷物のほとんどは服でした。靴下、パッチ、セーター、全て2枚履きです。

Kはといえば、荷物の殆どはキャンプ用品でした。折りたたみの斧、クッカー、折りたたみイス、アルミテーブル、アーミーナイフ、、

Kは興味を持つと、一式買い揃える癖がありました。最初は必要最低限から初めて、徐々に改善していくのが私のやり方なので、その事をKに伝えると

「いや、使うっしょ!」と、自信を持って言うのでした。

確かにあれば便利ですが、最悪キャンプ場の事務所で借りれます。服の方が優先順位高いと思うんですが。。

案の定、予想は当たりました。

夜も更けて、焚き火を消した瞬間超寒いです。一晩中彼は叫んでいました。

「さ、、っっっっ!!!寒い!!  冬の山がこんなに寒いとは!!!!!」

私は全く寝られませんでした。

言葉のはしばしに言う、「ゆるきゃんではこんな事言ってなかった!!」というセリフが私は気になりました。

問いただすと、どうやら今回のキャンプも、そのアニメに感化されて行こうと思ったというのです。

ぶん殴ってやろうかと思いました。

「テスト段階で俺を呼ぶな」

私はKに釘をさしました。


またある時は、Kが有料の出会い系アプリを使うのを、私は隣で見ていました。

彼は全く事態が進展しなくて悩んでいるというのです。

私は出会い系サイトを使った事があるので、過去に彼に

「こういうのは自己紹介とか、文章をしっかり書いている人がいいと思う。人間性が出る所だから」と自分の意見を伝えていました。

しかし今回彼がアプリを使うのを隣で見ていて、すぐに原因がわかりました。

Kは女性の「顔画像」だけをスキミングして、AパイルとBパイルに分けていました(OK、NGの選別)。

何より外見が重要なのだそうです。(ここは人の意見が分かれると思います)

そして自己紹介文に「楽しくて優しい人が好きです♡」と、一行しか書かれていなくて、 「中身ゼロやん」と思う内容でも、かわいければ彼的にはOKだというのです。

また、そういうアプリは基本月額課金です。そして退会しようとすると可愛い子から急にフォローされて、つい継続してしまうそうです。

彼はしばらくしてアプリを解約しました。 「いいなあ」と思ってしばらくやり取りをしていた相手が、中の人だと分かったからです。


そしてまたある時は、、

ついにKは「市」を利用し始めました。

大阪の守口市役所が主催する「守口コンパ

moriguchikadoma.goguynet.jp

」に出席するというのです。

これを聞いて私は耳を疑いました。「え? 市役所ってそんなことすんの??」

Kは得意顔でした。「そう、通称モリコンや。」

「モ、モリコン、、??」

「結果はまた連絡する」そういうと彼はモリコンに備えてupを始めました。

1ヶ月後、連絡が来ました。

参加者は合計6名だったそうです。

私は「どんだけ精鋭やねん」と言いかけましたが、こらえました。

Kはここでも「ダメだった」というのです。なんでも内2名は中のひt(略

そしてこれはKの性質なのですが、いつも何かうまくいかないと、原因を外部要因のせいにしました。

「参加者はえらい場慣れしていた。きっと何回も参加してるのだろう」

「イケメンが揃っていた。おれは違うからカップルになれなかった」

「時間が短すぎる。そんな短時間でお互いの良さが分かるはずがない」


そして私はある結論に達しました。

Kに相手ができないのは、「継続、改善、自己への責任感」、この3つがないからではないか、と。

何より、彼から「彼女欲しい」というセリフを聞いてから20年経ちます。

街コンでもアプリでも何でもそうでしたが、1回目でいい思いをしなければ、Kはすぐにやめました。(そして数年後、また手を出すのでした)

「なぜ目の前に座った女性がすぐに席を立つのか」

「それほど外見が良くない男性も付き合えているのに、なぜ俺にはいないのか」

「なぜいつも中の人に騙されるのか」

得られた結果から分析することを、Kはあまりして来なかったそうです。

とにかくすぐ結果がほしい、、そう願うほど、目的物はどんどん遠ざかります。急がば回れ、昔の人は良いことを言いました。

1回でやめず継続し、改善を重ねてretryを繰り返し、自分のコントロールできる範囲で最適な行動を取れば、それらしい結果が得られるようになると、私は思いますし、それをKに伝えたのでした。きっと伝わったと信じています。


いかがでしょうか? 彼の人となりは伝わったでしょうか? Kの事例は、ここquoraでも、きっと他人にとっていい学習となるでしょう。

Kは決して悪い人ではありません。 いつもそこにいるだけで笑いが起きる、かけがえのない存在です。

私の親友なのです。

ちょっと青春が暴走しただけ、、

そう言い換える事もできるでしょう。 ただし、20年間も暴走しっぱなしは、体にも毒でしょう。

そんなKから先日連絡が入りました。以下のような内容でした。

彼女づくりはもうしない。

プロセスはすっ飛ばす。

次は婚活だ!

と…。

、、、

私は今後も協力を惜しまない所存です。


※自身の投稿をback up する目的でここに保存しています。 quora