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一点集中化計画

スクール卒業後の就活

これの後日談。 2021年1月末から就活を開始して、3月中旬で終了。結果を書く。

受けた企業は合計4つ。

  • findy => 1社(一次面接で不採用)
  • フィヨルドの紹介 => 1社(最終面接で不採用)
  • green => 1社(書類選考で不採用)
  • mynavi => 1社(採用)

この他カジュアル面談を3社ほどにしていただいたが、違うと思ったので選考には進まなかった。

スクールの紹介が一番採用の可能性が高そうだが、人によるとしか。 自分の場合は関西で探していたので、Ruby x 関西 x バックエンドほぼ経験なし x 30代後半 では、仕事は皆無。必然的に東京一択に。

よくそんな事はない、勉強会に参加していたりしたら繋がりで仕事が見つかる事がある、などを聞くが、自分はあまりそういうのはなかった。

なのでそれでも東京に行かず、目的の仕事を関西でする為にどうしたかをここに書く。

転職サイト

まず使った転職サイトから。以下のサイトに登録した。

・転職EX、career index、転職ナビ、indeed、ハタラクティブ、レバテックキャリア、spring転職エージェント、iX転職、Green、アイデムスマートエージェント、キャリアカーバー、マイナビITエージェント、findy、DYM、ワークポート、dodaマイナビ転職、イーキャリア、bizreach、type、forkwell

・少し使ってみて、ノイズが多いサイトから登録を解除していった。(ノイズ=こちらが目的としている仕事紹介がなく、エージェント側が「紹介したい」仕事ばかり紹介して来る事。こちらはプログラマで希望しているとプロフィールに書いていても、こちらが過去に営業をしていたら営業ばかり紹介して来るなど)

・最終的に残したサイトが、findy、forkwell、green、mynavi。

・あと、サイトに登録すると、その転職サイトがどうやってそういった紹介メールを送って来るかをよく確認しておいた方がいい。「企業からスカウトメールが届いています!」や、「企業が会いたいと言っています!」などと通知が来るが、冷静に対応する事。その転職サイトがどういう仕組みで紹介しているかをよく調べる事。

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転職サイトがどうやって運営されているかを考える。ほとんどが企業からお金をもらって運営される。なので、ユーザーはもちろんだが企業側にも使いやすいように設計されている。

・企業の採用担当は忙しい。大量の就職希望者から目的の人を探し当てるのに、狙いを定めて打つより、大量に(紹介メールを)打ちまくるという戦略を取っている転職サイトと企業があるので注意する。全くこちらのプロフィールを見ていないのにオファーを出す企業はたくさんある。こちらがメールに返事した時、「今採用活動していません」と言われる事もある。もしカジュアル面談した時、「なぜ私をスカウトしたのですか?」と聞いてみるべき。一回、この答えがすごい曖昧な企業があった。当然面接に進まなかったが、、

・greenなどはカジュアル面談を採用している事が多く、マッチングした時に企業から「まずは軽く話しませんか」と連絡もらえるので何回かカジュアル面談してもらった。活用したい所。

・あと、forkwellは厳選して少数を紹介してくれるので信頼できるが、これまで紹介してもらった企業さんはすべて東京だった。

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・findyも厳選してマッチングしてくれるので好印象だった(しかしほぼ東京)

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中途の場合

・おそらく中途の人は、こういった転職サイトでのスカウトが異常に来る。そしてその8割が過去の職歴に基づいて送られて来る。(その中でもfindy、forkwellはできるだけプログラマに限定して送ってくれる)

・厳選して送ってくれるのは嬉しいが、数が欲しい場合もある。その時には「希望する仕事」と「過去の経験に基づく仕事」でラベル分けされるmynaviを使った。数と質の量のバランスが良かったから。

伝手(つて)を頼る

フィヨルドの生徒である企業で仕事している人に話を聞いた。が、今回は見送る事にした。

• この伝手を頼る、というメソッドは就活では鉄板のようだが、自分は今回使っていない。その代わりネットを調べまくった。そして本当に受けたいごく一部の企業にアプローチした。

・自分で企業を探すという方法は大変だが、他人の紹介というある意味ノイズがない状態なので、自分に合うベストな企業を探せるとも見れる。

志望動機

志望動機はいくらでも書ける。が、一番困るのが「他社でもしたい事は実現できるのではないか」という質問。個人的には、これには答えられないと思っている。なぜなら、

• 「私は昔から御社の〇〇という商品のヘビーユーザーで、素晴らしい所、改善したらいいと思う所はこれこれです。ぜひ一緒に開発に関わりたいです」と答えたとして、これは一見その商品を作ってるその企業を希望する動機に見えるが、抽象化すると「XXというその問題を解決する商品は他でもあるよね」と切り返す事はできる。

• これに対し、いえ、△△という技術の特許を取ってるので御社しかできないのです、と答えたとしても、競合他社が□□っていう代替の技術開発中だけど、なぜそれではダメなのか?など、どこまでも質問できてしまう。

• なので、カジュアル面談などを通して、社員と採用担当両者に話をさせてもらい、なぜこの会社を受けようと思ったのか、またなぜこの方を採用したのか、を両者に聞いてみるといいかもしれない。

• カジュアル面談でそれらを実際聞いてみたが、大体が「勉強会で知り合った」「この会社のあの人がいい感じで、ああいう人と一緒に仕事がしたかった」といった、”人ベース”な事がほとんどだった。結局人間なので、波長が合うかがほぼ採用の全体を決めている。

• その状態では「なぜ弊社を受けようと思ったのか」という質問に対し「〇〇さんと一緒にお仕事したいと思って、、」などと回答すると、なぜかそれ以上突っ込まれない事が多い。しかし、波長が合わないと感じた人に対しては深く突っ込む、という印象を受けた。

〇〇 x プログラマ

Ruby希望 x 関西希望 x バックエンドほぼ経験なし(rubyでの実務開発経験半年、他にwordpressとかcmsは数年やってたが) x フロントエンド(デザイン周り)凝縮して3年ぐらい x 30代後半 の自分は場合どうしたかを書く。

• 「半分」過去の経験を活かすことにした。〇〇 x プログラマ。自分の場合〇〇がwebマーケティングで、8年関わっているからこれを使う。最初はプログラマ一本で探していたが関西では「皆無」なのと(ruby実務経験3年以上とかはあるが)、何もこれまでの職歴をリセットする必要はないと、考えが変わった。

• 特に中途はそれなりに仕事を経験しており、20代のプログラマとの差別化には過去の経験を使うべきと考える。このポイントでの訴求なら企業を説得しやすい。

自己アピール

• 30代の転職では、新卒とは違うのでこれまでの仕事に基づいた強みを話す事になる。転職活動を始めた頃は、過去の仕事で〜〜を担当していて、この時に〜〜という結果を出していた。その姿勢、問題解決方法などは御社で仕事する上でも使えると思いますし云々、という事を話していたが、「〇〇 x プログラマ」に方針転換してからはアピールを変えた。

• 「以前の会社ではPPCでリーダーを担当していた。3年間やって評価はずっと5で、月に3000万円運用し、「結果を出す広告」にフォーカスしており、部門の売上を2倍にした事もある。フロント周りを数年やって来て、LPOやABテストの経験も長い。数字の分析、売れる文章を書くのが得意。1人でweb周りから売上を出すまでをできる。御社はPPCの仕事もありますが私は即対応できると思います」という風に、アピール内容を直球にした。

• 志望動機も、「御社のようなマーケティング会社で、かつマーケティングツールをバックエンド開発している企業さんを私は希望しており、ユーザーがどんなツールが欲しいかは経験を通して分かります」という感じで、より説得しやすくなった。

• 30代は職歴をリセット、ではなく、活かすべき。できれば間接的にではなく直接的に。

最終的な転職活動の軸

マーケティング会社で、バックエンド開発できる会社さんを探した。

これまでセールス、マーケティングwebデザイナー、開発的な仕事など色々やっているので、双方のいい悪いを、当事者として大体経験がある。

1:セールスをやっている時はどうしても、売上が全てだと思い、技術を売上を出す単なるツールと見る傾向になってしまう。

2:また技術的な仕事をしている時はどうしても、自分が面白いかどうかで仕事をしてしまい、売上に対して無関心になってしまう傾向にある。

「好きな開発をずっとやれて幸せ」というフレーズは就活中よく聞いたが、自分には響かなかった(売れなかったら意味ないでしょう、と思ってしまう)

また「セールス第一」的な企業さん(開発者への配慮が薄い)は、選考に進まなかった(話したら大体分かる)。

1、2、そのどちらもバランスよく取り入れたかった。売上を作る人、技術者、互いに敬意を払えるか。払っているか。そんな企業さんを求めた。

注意点

• 自分を安売りしない。この一点に尽きる。

• 転職サイトに登録、またはエージェントに相談した時、色んな事を言われる。

• そして未経験で30代で関西でruby、このフレーズを話した時100%鼻で笑われる。

• 彼らは就職させる事で利益を得ているので、こんなハードモードの人材を紹介したくない。間違いなく条件を変えるよう迫ってくる。

• 妥協しない事。自分の希望が叶うようにギリギリまでその方法を考える事。

• 身近な人が、ある企業を勧めて来てもすぐに乗らない事。かなり適当に勧めて来ている可能性があるので。その企業さんを勧める理由をちゃんと聞く事。

その他

• 就活はフィヨルドのプラクティスが終わってから始めた。

• 理由は、一度に複数(就活しながら開発)やると集中できないから。

• これは人それぞれ。自分に合う方でやれば良い。

• 今回、就活本格開始から終了まで約1.5ヶ月。一つの企業から返事をもらうまで次の企業を受けなかったので、複数同時に面接を受けていればもっと早く終わったと思う。が、性格上1つずつ着実にやっていくタイプなので。

給与

• 前職の給与を考慮していただけたようで、100万円ダウンで済んだ。あまり経験がない開発者としての採用なので、全然許容範囲。

• 最初の半年は契約社員で、正社員はその後、というオファーをされる事があるが、国の政策で契約から正社員にしたら補助金みたいなのが出るらしく、その形式を取っている企業が多い印象。なので最初は契約で、と言われても特に気にしない事。(待遇面(保険など)は全く正社員と変わらない。というか出た補助金を全額くれるとかもある)

連絡が遅い?

• 相手が判断に困らないように、伝える内容はバチっと揃えておく。矛盾した回答を別の質問で答えると相手が困る。よって返事が遅れる可能性がある。

• むしろ話す内容をしっかりまとめていると、時間短縮になる。一回、合計3回ある面接が、二時面接が飛んでいきなり最終になったのがあった。

• 面接風景をシミュレーションしまくる事。

相手を知り己を知れば

• 100戦あやうからず

• 企業を相当調べるのはもちろん、自分の事も再度確認。新卒の時にやったと思うが、30過ぎてもう1回やると、よりたくさん発見がある。

• 自分が仕事で結果出せたのは戦略性があったからだとか。理詰めにして論破しようとする所が自分の悪い所とか。

• 自分の場合は以下の通り↓

• ポイントは「弱みは捨て」「強みのみにフォーカスし」、就活の自己の説明の材料にする。

自分の強み、上位5つ(strength finder)

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FFS理論結果

• 参考として日本人は一般的に受容性、保全性が高い

アメリカ人は一般的に凝縮性と拡散性が高い

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16 Personalities(論理学者)

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